プレ花嫁1月の終わりに、大学の友人の結婚式に出ます。そのころ妊娠7ヶ月。手持ちのタイツで行けたら暖かいのに、黒タイツは失礼なのかな…
ベージュのストッキング1枚だと、駅からの道もチャペルの外も寒そう。お腹と足を冷やしたくないけど、何をどこまで着込んでいいのか分かりません。
こんなお悩みを解決します。
冬の結婚式に妊娠中で出る人が迷うのは、「足元をどうするか」と「どこで寒さをしのぐか」の2つです。
検索窓に並ぶ言葉も「妊婦 結婚式 タイツ」「妊婦 結婚式 ストッキング」「妊婦 結婚式 寒さ対策」「結婚式 妊婦 羽織もの」でした。どれも、マナーと冷えの間で揺れている言葉です。
Q&Aサイトにも、こんな相談が実際に寄せられています。
- 1月末の友人の式に、妊娠8ヶ月で出る。冬だから黒タイツでいい?それともベージュを買うべき?(Yahoo!知恵袋)
- 2月末のホテルの式。ラメ入りの黒っぽいタイツで出たいけれど、マナー違反になる?(Yahoo!知恵袋)
- 妊娠6ヶ月半で冬の式に出る。ドレスの下に温かいパンツや腹帯を着けても大丈夫?(Yahoo!知恵袋)
私は3姉妹のママです。長女を妊娠中の32週で、120名を招いた結婚式をホテルで挙げました。
ゲストとしても、妊娠中に3回、結婚式に参列しています。そのうち2回は2月と3月の式でした。
この記事では、マナーデザイナーが監修したゼクシィのページと、ストッキングのメーカーが出している基準を土台にしました。そのうえで、招く側と招かれる側の両方を経験した立場から「冬はここで分けて考えるとラク」をまとめています。
- 冬の結婚式は「移動中の服」と「会場の中の服」を分けて考えると、迷いが一気に減る
- 会場の中の足元は、ベージュのストッキングが基本。黒タイツは妊娠中でも避けるのが無難
- メーカーの区分では、25〜30デニールあたりから上は「タイツ」。厚手のベージュも会場ではタイツに見えやすい
- 寒さは「移動中だけ重ねて、会場のお手洗いで外す」でしのぐ
- 羽織りは、膝掛けにもなる大判ストールが1枚あると心強い
- お腹まわりは、ドレスに響かない腹帯やインナーで温めてOK。貼るカイロは肌に直接貼らない



冬のお呼ばれは「我慢してマナーを守る」か「マナーを捨てて暖かくする」かの二択じゃないんです。着る場所を分けるだけで、どちらも守れますよ!
この記事は、冬の寒さ対策と足元のマナーの記事です。服装・ご祝儀・欠席まで含めた全体のマナーは妊婦の結婚式お呼ばれマナーの記事に、何ヶ月まで参列できるかは妊婦の結婚式参列はいつまで?の記事にまとめています。
結論|妊婦の冬の結婚式は「移動中」と「会場」で服を分けて考える


冬のお呼ばれでいちばん寒いのは、実は会場の中ではありません。寒いのは、家を出てから会場に入るまでと、屋外に出る短い時間です。
ホテルや式場の中は暖房が入っています。結婚式のマナーを解説するハナユメのページでも、会場内はジャケットやボレロを羽織る程度で大丈夫と書かれています。
つまり、マナーを守る必要があるのは「会場の中の服」だけ。移動中は、多少着込んでもかまいません。
会場の外に出る時間は、式によって違います。たとえば、こんな場面です。
- 駅や駐車場から、会場の玄関までの道
- チャペルが別の建物で、挙式のあとに外を歩くとき
- フラワーシャワーや、外での集合写真
- 帰りのタクシーやバスを待つ時間
まずは、場面ごとに何を着るかを表にしました。
| 場面 | 寒さ | 足元 | 上半身 |
|---|---|---|---|
| 家から会場の建物まで | いちばん寒い | ストッキング+上からタイツやレッグウォーマー | コート+マフラー |
| 受付・クローク前 | 暖かい | ここで重ねた分を外す | コート・マフラーを預ける |
| 挙式(チャペル・神殿) | 会場による | ベージュのストッキング | ボレロやストール |
| フラワーシャワー・外の写真 | 寒い | ベージュのストッキング | ストールを肩に。短時間なら我慢できる範囲で |
| 披露宴の席 | 暖かい〜足元だけ冷える | ベージュのストッキング | ストールを膝掛けに |
| 帰り道 | 寒い(夜は特に) | もう一度重ねる | コート |



表にすると、マナーが必要な時間と寒い時間は、ほとんど重なっていないんです。重なるのは屋外の数分だけ。そこだけ作戦を立てればいいんですよ!
「寒そうだから会場でもタイツ」ではなく、「寒いところでだけ重ねる」。この考え方が、この記事の全部の答えの土台になります。
ここから先は、足元・羽織り・コート・移動・お腹の冷え、の順に1つずつ見ていきます。
妊婦の結婚式に黒タイツは失礼?ストッキングとの境目


いちばん多い悩みが、黒タイツです。冬だし、妊娠中だし、暖かい黒タイツで行けたら一番ラク。そう考える人はとても多いです。
監修ページの答えは「黒ストッキングも、タイツも避ける」
マナーデザイナーの岩下宣子さんが監修したゼクシィの女性ゲストの服装ページでは、足元はこう説明されています。
- ストッキングは「ナチュラルなもの」がお勧め
- 黒ストッキングはNG。不祝儀(お葬式など)を連想させるため
- タイツも避ける
- 夏の素足もNG
出典:ゼクシィ「結婚式【女性ゲストの服装】着こなし&マナー」(監修:マナーデザイナー 岩下宣子)
ストッキングメーカーのグンゼも、タイツは黒もカラーも網も避ける、冬でも肌色のストッキングを、と説明しています。肌色であれば、ラメやビジュー付きのストッキングでもよいそうです。
出典:グンゼ 着ごこち+プラス「結婚式に黒ストッキングやタイツはOK?」
つまり、黒は「色」として、タイツは「防寒用の靴下」として、それぞれ結婚式には向かないという考え方です。黒タイツはその両方が重なっています。



黒タイツはお葬式のイメージが強いんですよね。写真にもしっかり残るので、私なら会場の中では履きません!
「妊婦なら大目に見てもらえる?」で意見が割れた相談
妊娠8ヶ月で1月末の式に出る人の「黒タイツはダメ?」という相談には、回答が分かれていました。
- 本来タイツはマナー違反。ただ、明るい色の上品なドレスなら、妊婦さんの黒タイツは許される雰囲気もある
- 結婚式ではベージュのストッキングが常識
- 妊娠中だからといってマナーが免除されるわけではない。最低限の礼儀としてベージュを用意したほうがいい
2月末のホテルの式の相談でも、「黒もタイツも、どちらも普通はNG」という回答が多く、相談した人はベージュに変えると決めていました。
こうした相談を見ていて、私が大事だと思ったのは「誰が見るか」です。友人どうしなら気にしない人が多くても、新郎新婦の親や親戚、年配のゲストもいます。



妊娠中だからと周りが言わなくても、心の中でどう見えているかは分かりません。新婦が後で何か言われるのも避けたいので、ベージュ1足で安心を買うのがいいと思います。
厚手のベージュは何デニールから「タイツ」になる?
では、肌色なら厚手でもいいのでしょうか。ここで出てくるのがデニール(糸の太さ=生地の厚さの目安)です。
実は、ストッキングとタイツの境目に決まった基準はありません。メーカーごとに目安が違います。
| メーカー | ストッキング | タイツ |
|---|---|---|
| グンゼ | 25デニール以下 | 25デニール以上 |
| アツギ | 〜20デニールが目安(20〜25はシアータイツ) | 30デニール以上が目安 |
出典:グンゼ「タイツとストッキングの違い」/アツギ よくある質問「ストッキング・タイツ・シアータイツの違い」
どちらも、25〜30デニールあたりから上は「タイツ」の仲間です。質問サイトには「80デニール以上の厚めのベージュが暖かい」という回答もありましたが、メーカーの区分ではタイツに入ります。
ゼクシィの監修ページには「何デニールまで」という線は書かれていません。だから私なら、肌がほんのり透けて見えるかどうかで決めます。透けないほど厚いものは、色がベージュでもタイツに見えやすいからです。
- 会場の中で履く:肌が透けるベージュのストッキング
- 移動中だけ重ねる:厚手のタイツ、レッグウォーマー
- 迷ったら:パッケージのデニール数を見て、20デニール前後のものを選ぶ



デニールって、普段はあまり気にしないですよね。パッケージに小さく書いてあるので、買う前に一度見てみてください!
寒い日のストッキングはどうする?妊娠中に冷えない履き方
ベージュのストッキングに決めても、次の心配は「これ1枚で寒くないか」です。ここは、履き方で解決できます。
マタニティ用を選ぶ理由は、足ではなくお腹にある
妊娠中期を過ぎると、普段のストッキングはお腹のところで止まり、ウエストのゴムが食い込みやすくなります。
マタニティ用のストッキングは、お腹の部分にゆとりを持たせた作りです。ドレスを着ている2〜3時間、座ったままでもお腹が苦しくなりにくい。これは冷えより先に効いてくる違いです。
- お腹の部分がすっぽり包まれるので、お腹まわりも1枚ぶん温かい
- ウエストが食い込まないので、座っている時間が長くても苦しくなりにくい
- 当日伝線したときのために、予備を1足バッグへ



私も妊娠中に参列したとき、長く座っているとお腹が張ってくるのが気がかりでした。だから「締めつけない」は、冬のお呼ばれでもいちばん先に考えたいことなんです。
移動中だけ重ねて、会場のお手洗いで外す
いちばん現実的なのが、この方法です。家を出るときはストッキングの上にタイツやレッグウォーマーを重ねます。会場に着いたら、受付の前にお手洗いで外してバッグへ。
- 重ねるのは、脱ぎやすいものを。お腹まで上げるタイツより、膝下のレッグウォーマーやハイソックスがラク
- 外したものを入れる小さな袋を1枚持っていく
- 帰りは、披露宴が終わってから同じお手洗いでまた重ねる
お腹が大きいと、かがんでタイツを脱ぐのは意外と大変です。お手洗いの個室で立ったまま外せるものを選ぶと、当日あせりません。
2枚重ねは、お腹の締めつけに気をつける
ベージュのストッキングを2枚重ねる方法もあります。見た目はストッキングのままで、1枚より暖かくなります。
ただ、妊娠中はウエストが2重に食い込む形になります。重ねるなら、下の1枚はひざ下までのショート丈にすると、お腹まわりが2重になりません。
- 1枚目:膝下までのショートストッキング(足先と膝下を温める)
- 2枚目:お腹まで包むマタニティ用ストッキング
- どちらもベージュで、透け感が同じくらいのものを



2枚重ねは、試しに家で1時間座ってみるのがおすすめです。当日に「苦しい」と気づいても、脱ぐのが大変なので!
妊婦の結婚式の羽織り|ボレロ・ストール・カーディガンの選び方


足元の次は、上半身です。ゼクシィの監修ページでは、袖のないドレスなら、上に1枚羽織れるものを用意するように書かれています。
冬はとくに、ドレスが半袖や七分袖でも1枚あると安心です。3つの羽織りを、妊娠中の使いやすさで比べました。
| 羽織り | 妊娠中にうれしいところ | 気をつけたいところ |
|---|---|---|
| 大判ストール | 膝掛けにもお腹の冷え対策にもなる。前を閉める必要がない | 薄すぎると防寒にならない。挙式中は肩に軽くかける |
| ボレロ | 丈が短いので、お腹のふくらみに関係なく着られる | 前を閉めるタイプはお腹の上で止まりやすい |
| カーディガン | 手持ちで用意しやすく、暖かい | ざっくりしたニットはカジュアルに見えやすい |
大判ストールは、肩から膝へ「2役」できる
妊娠中に1枚だけ選ぶなら、私は大判ストールにします。挙式では肩に、披露宴では膝に。お腹の前にふわっと置けば、お腹まわりの冷えもやわらげられます。
冬の式に出た妊婦さんの相談への回答でも、「厚手のストールを膝掛けにして、テーブルの下に掛けておく」という工夫が挙がっていました。体がつらいときは、たたんで椅子の背に置けばクッションの代わりにもなるそうです。
- 大きさ:膝から足首まで覆えるくらいの大判を
- 色:ドレスと合う色か、明るい色。黒いドレスならストールは明るめに
- 素材:ざっくりしたニットやファーではなく、なめらかな生地のもの



私が参列したとき、頼んでいないのに式場スタッフさんがクッションを用意してくれて、背もたれとお腹のあいだに置いたら本当にラクになりました。ストールでも同じことができるので、1枚あると心強いですよ!
カーディガンは「ニット感」に気をつけて
カーディガンは、手持ちのもので済ませやすい羽織りです。ただ、ゼクシィの監修ページでは、ニットやコットン、麻はカジュアルに見えるため結婚式にはあまり向かない、とされています。
- 選ぶなら:目の細かい薄手のもの、光沢のあるもの、ドレスと同じ色味のもの
- 避けたい:ざっくり編み、普段着の厚手ニット、フード付き
- 前を閉めない前提で、肩にかけても形になる丈を
意外と妊娠中に向いているのが、丈の短いボレロです。胸の下で終わるので、お腹がどれだけ大きくなっても形が崩れません。
前を閉めずに羽織るだけのデザインなら、お腹を締めつけることもありません。袖があるものを選ぶと、腕の冷えも防げます。
どの羽織りでも、ファー(毛皮)素材は避けます。ゼクシィの監修ページでは、イミテーションでも見た目では区別がつかないため、避けたほうが無難と説明されています。
コートはどうする?お腹が大きい冬の上着の選び方
コートは、会場に入ったら脱いでクロークに預けるものです。ゼクシィの監修ページでも、コートなら皮革やファーがあしらわれていても大目に見られる、ただし会場内では脱いでクロークに、とされています。
つまりコートは、マナーより暖かさと着やすさで選んでいい上着です。そのうえで、妊娠中に困りやすいのは「前が閉まらない」ことです。
- 前が閉まらないなら:ポンチョやケープ型、マタニティ用のコートなら、閉めなくても形になる
- 手持ちで済ませるなら:前を開けたまま、マフラーやストールを首元で重ねて風を防ぐ
- ダウンしかないとき:ハナユメのマナー解説では、ダウンはカジュアルになりがちで、ロング丈やベルト付きなら比較的きちんと見えるとされている
- 建物に入ったらすぐ脱ぐ:マフラーも一緒にクロークへ(ハナユメ)



コートはクロークに預けるまでの上着なので、「お腹を冷やさない」を最優先にして大丈夫です。手持ちを無理に閉めて、お腹を圧迫するのだけは避けてくださいね。
出典:ハナユメ「冬の結婚式におすすめのお呼ばれドレスマナー解説」
- 寒いのは会場の中より「移動中と屋外」。服は場面で分けて考える
- 会場の中の足元は、肌が透けるベージュのストッキング。黒タイツは避ける
- メーカーの区分では25〜30デニールあたりから上がタイツ。厚手のベージュは移動用に回す
- 寒さは、移動中だけタイツやレッグウォーマーを重ねて、会場のお手洗いで外す
- 羽織りは大判ストールが便利。ニットのカーディガンはカジュアルに見えやすい
- コートはクロークまでの上着。前が閉まらないなら、閉めなくても形になるものを
移動中の寒さ対策と、会場での着替え
ここまで見てきたように、冬の寒さのほとんどは移動中にあります。だから移動の作戦を立てるのが、いちばん効く寒さ対策です。
会場に「着替えられる部屋」があるか聞いておく
ドレスを着て家を出るのが寒い。電車で目立つのも気になる。そんなときは、会場で着替える方法があります。
会場によっては、ゲストが使える更衣室があります。ある場合でも、使える時間や広さはさまざまです。前もって会場か新郎新婦に聞いておくと安心です。
- 着替えられる部屋はあるか
- 何時から使えるか、予約がいるか
- 着替えた服と荷物をクロークに預けられるか
- 鏡や椅子はあるか(お腹が大きいと、座って着替えられるかが大事)
着替える日は、受付が始まる時間より早めに着くようにします。お腹が大きいと着替えに時間がかかるので、30分ほどの余裕があると落ち着いて準備できます。



新郎新婦に聞きにくいときは、会場のホテルや式場に直接問い合わせるのも一つの方法です。「当日ゲストとして伺う者ですが」と伝えれば、話が早いですよ!
タクシーや送迎バスを使ってもいい日
冬の式に出た妊婦さんの相談でも、会場まではタクシーなど車を使うのがよい、という回答がありました。
駅から会場まで歩く時間が長いなら、その数分のために着込むより、タクシーで玄関前まで行くほうがずっとラクです。式場によっては、最寄り駅から送迎バスが出ていることもあります。
- 招待状や案内に送迎バスの記載がないか見る
- 帰りは夜になることが多いので、帰りの足を先に決めておく
- 雪の予報が出たら、早めに移動手段を見直す
私が参列した3回は、会場がどれも車で30分〜1時間以内の距離でした。3回とも出られたのは、この近さが大きかったと思っています。
ブーツで行くなら、会場で履き替える
寒い日は、ブーツで出かけたくなります。ハナユメのマナー解説では、ブーツは結婚式の間に履くにはカジュアルすぎる、往復で必要なら替えを持っていって履き替える、とされています。
移動はブーツ、会場では履き替える。この形なら、足先の冷えもマナーも両方守れます。妊娠中に会場で履くものの選び方は、妊婦・お呼ばれの結婚式の足元の記事にくわしくまとめています。



私は自分の式でも、お呼ばれのときも、ヒールではなく最初からフラットなものにしました。冬は路面が濡れていることもあるので、移動用は滑りにくいものにしておくと安心です。
お腹と足元を冷やさない工夫|カイロ・腹帯・インナー
次は、見えないところの寒さ対策です。ドレスの下は、見えなければ自由に着込めます。
貼るカイロは、肌に直接貼らない
冬の式に出た妊婦さんへの回答でも、「貼るカイロを腰に貼って、式場の中で外す」という工夫が挙がっていました。
使い捨てカイロの業界団体である日本カイロ工業会は、貼るタイプは肌に直接貼らないよう注意しています。体温より高い温度のものを長い時間当て続けると、低温やけどになることがあるためです。
- 貼るのは、インナーや腹帯の上から
- 同じ場所に長く当て続けない
- 披露宴の途中で熱く感じたら、お手洗いで外す
- お腹に貼ってよいか心配なら、健診のときに主治医に聞いておく



カイロは便利ですが、2〜3時間座っていると思ったより熱く感じることもあります。熱いと感じたら、我慢しないで外してくださいね。
腹帯やマタニティインナーは「ドレスに響かないもの」を
冬の式に出た妊婦さんの相談への回答でも、ドレスに響かない下着や腹帯ならつけてOK、とされていました。2月末の式の相談では、腹巻や毛糸のパンツなど、見えないところで温める工夫も挙がっていました。
- 腹帯・腹巻:お腹まわりを温める。ドレスの生地が薄いなら、色はベージュ系に
- 長袖のインナー:袖のあるドレスなら、袖口から出ない丈のものを
- 毛糸のパンツ:スカートのラインに響かない薄手のものを



ドレスの下は誰にも見えないので、いちばん着込んでいい場所なんです。ただ、重ねすぎてお腹が苦しくなったら本末転倒なので、前日に一度全部着てみてくださいね。
披露宴の2〜3時間は「膝の上」を温める
披露宴の席で冷えやすいのは、足元と膝の上です。ここで役に立つのが、先ほどの大判ストールです。
ハナユメのマナー解説によると、結婚式場では季節に関係なくブランケットを用意していることが多く、見当たらなければスタッフに聞いてみるとよいそうです。
招く側の花嫁も、妊婦ゲストのために膝掛けを用意しておくことがあります。迎える側の準備は妊婦の友人を招くときの配慮の記事にまとめています。
寒いと感じたら、我慢せずにスタッフさんに声をかける。これがいちばん早くて確実な寒さ対策です。
- ストールを膝に広げる
- スタッフさんにブランケットがないか聞く
- お手洗いに立つついでに、少し体を動かす



招く側の立場からすると、ゲストに寒い思いをさせたくない気持ちはみんな同じです。遠慮なく声をかけてもらえるほうが、新郎新婦もうれしいはずですよ!
冬の妊婦のお呼ばれドレス|色と素材の選び方
冬は、ドレス選びでも寒さを減らせます。羽織りや重ね着に頼りすぎない選び方です。
- 袖のあるものを選ぶ:長袖や七分袖なら、羽織りを1枚減らせる
- 丈は膝が隠れるくらい:お腹がせり出すと前の裾が上がるので、横からも鏡で確かめる
- 生地は厚みのあるものを:冬は、透けない生地のほうが暖かく見える
- 全身黒にしない:黒いドレスなら、ストールやバッグを明るい色にする
- 白っぽい色は避ける:白は花嫁の色
私が3回の参列で着たのは、手持ちのAラインのワンピース(XLサイズ)でした。妊娠中はお腹だけでなく体全体がふっくらしたので、普段よりかなり大きめが正解でした。
ゆとりのあるサイズは、下に腹帯やインナーを着込む余裕にもなります。冬こそ、少し大きめを選ぶ意味があると思います。



冬の妊婦さんのドレスは「袖あり・ゆとりあり」の2つを押さえるだけで、羽織りも防寒もずいぶんラクになりますよ!
服装全体の選び方(パンツドレスの可否・レンタルか購入か)は、妊婦の結婚式お呼ばれマナーの記事にまとめています。
2月と3月の式に出た私が、今ならこう準備する
ここからは、私自身の話です。妊娠中に参列した3回の結婚式は、妹・義理の妹・義理の兄の式でした。時期は2月・3月・6月。そのうち2回が、寒い時期の式です。
参列したときの妊娠月数は、7ヶ月のときと9ヶ月のときがありました。ただ、寒さ対策に何を使ったかは、細かいところまでは覚えていないのですが…。
だからこの章は「私はこうした」ではなく、覚えていることと、今の私ならこう準備する、という形で書きます。
2〜3時間の披露宴で、いちばん気がかりだったこと
3回の参列で、当日いちばん困ったのはトイレが近いことと、お腹の張りでした。
披露宴は2〜3時間の長丁場です。何度もお手洗いに立ちましたし、長く座っているとお腹が張ってくるのが気がかりでした。
この経験から思うのは、冬の寒さ対策は「お手洗いに立つたびに楽になる」ように組むのがいい、ということです。
- 重ね着は、お手洗いで外せるものだけにする
- ストールは席に置いて、立つときは肩にかけて持っていく
- 出入りしやすい席にしてもらえると、移動の寒さも減る



席のお願いや食事のことは、気をつかって何も言わないより、ひとこと伝えたほうが招く側も助かります。私も生のお肉だけは避けてもらうようお願いして、気負わず楽しめました。
顔合わせの日、羽織りを1枚忘れただけで…
寒さで覚えているのは、結婚式ではなく両家の顔合わせの日のことです。つわりが始まったばかりの妊娠初期でした。
羽織りものを忘れて出かけたら、お店の空調で体が冷えてしまいました。つわりが始まった時期で、ただでさえ体調に余裕がなかった日です。
外が寒くなくても、室内の空調で冷えることはあります。だから冬のお呼ばれでは、「会場は暖かいはず」と決めつけず、羽織りを1枚バッグに入れておく。これは今でも、いちばん伝えたいことです。



3回とも「行ってよかった」と思えたのは、会場が近くて移動の負担が少なかったことが大きいです。冬は移動がいちばんの山場なので、そこさえ乗り切れば、お祝いの時間はちゃんと楽しめますよ!
冬だけ足したい持ち物|バッグとクロークに分けて
冬のお呼ばれは、持ち物が増えます。会場に持ち込むのは小さなパーティーバッグだけなので、クロークに預けるサブバッグと分けて準備します。
| 入れる場所 | 冬に足したいもの |
|---|---|
| パーティーバッグ(席まで持つ) | 予備のストッキング1足/小さめのカイロ/ハンカチ/母子健康手帳 |
| サブバッグ(クロークへ) | 移動用のタイツやレッグウォーマー/外したものを入れる袋/移動用のブーツ |
| 席に持っていく | 大判ストール(膝掛け兼用) |
| 身につけていく | 腹帯やマタニティインナー/コート・マフラー(会場に入ったら預ける) |
- 母子健康手帳は、冬に限らず妊娠中の外出ではいつも持っていく
- 予備のストッキングは、伝線したときにお手洗いで替えられるように
- 雪の日は、移動用の靴下やタオルもサブバッグへ



持ち物は前の晩にバッグに入れて、一度全部持ってみるのがおすすめです。お腹が大きいと、荷物が多いだけで移動がつらくなるので!
妊婦の冬の結婚式お呼ばれでよくある質問
12月や3月の式でも、考え方は同じ?
同じです。12月〜3月の式なら、移動中と会場で服を分ける考え方がそのまま使えます。3月は日中暖かい日もありますが、夕方の帰り道は冷えるので、羽織りとコートは持っていくと安心です。
パンツドレスなら、タイツを履いても見えない?
裾の長いパンツドレスなら、足元はほとんど見えません。ただ、座ったときや階段を上るときに足首がのぞくことがあります。見えるかもしれない部分は、ベージュのストッキングにしておくと安心です。パンツドレスそのものの可否は妊婦の結婚式お呼ばれマナーの記事にまとめています。
黒いドレスなら、黒タイツでも合うのでは?
黒いドレスに黒タイツを合わせると、全身が黒に近くなります。ハナユメのマナー解説でも、全身真っ黒にならないように、とされています。黒いドレスの日こそ、足元はベージュのストッキングにして、明るい色のストールを合わせるのがおすすめです。
出席するか迷うほど体調が不安なときは?
冬は雪や路面の凍結で、移動の負担が大きくなる日もあります。お腹の張りやつわりなど体調に不安があるときは、まず主治医に相談してください。何ヶ月まで参列できるかの考え方は妊婦の結婚式参列はいつまで?の記事に、返信ハガキの書き方は妊娠中の招待状返信の記事にまとめています。
まとめ|今日できる一歩は、会場の「外にいる時間」を数えること
- 冬の結婚式は「移動中」と「会場の中」で服を分ける。マナーが必要なのは会場の中だけ
- 会場の中の足元は、肌が透けるベージュのストッキング。黒タイツは妊娠中でも避ける
- 25〜30デニールあたりから上はタイツの仲間。厚手のものは移動用にする
- 移動中はタイツやレッグウォーマーを重ねて、会場のお手洗いで外す
- 羽織りは大判ストール。挙式では肩に、披露宴では膝に
- お腹は腹帯やインナーで温める。貼るカイロは肌に直接貼らない
冬のお呼ばれは、寒さとマナーのどちらかを我慢するものではありません。着る場所を分ければ、どちらも守れます。
今日できる一歩は、当日の流れを思い浮かべて「外にいる時間」を数えることです。駅から会場まで何分歩くか。フラワーシャワーや外での写真はありそうか。帰りは何時ごろか。
外にいる時間が分かれば、何を重ねて、どこで外すかが決まります。当日までにやることは、これだけです。
- 当日の流れを思い浮かべて「外にいる時間」を数える
- 肌が透けるベージュのストッキングを、予備と合わせて2足用意する
- 会場に更衣室とクロークがあるか確かめる
- 前日に全部着て、1時間座ってみる



冬の結婚式は、着込みすぎずに暖かく過ごせたら、お祝いの時間をもっと楽しめます。あなたと赤ちゃんが、温かく笑顔で過ごせる一日になりますように!
服装・ご祝儀・欠席まで含めた妊娠中のお呼ばれ全体は妊婦の結婚式お呼ばれマナーの記事に、当日の食事は妊娠中の結婚式お呼ばれの食事の記事にまとめています。










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