プレ花嫁人前式の誓いの言葉に、子どものことをどう入れたらいいのか分かりません…
花嫁の手紙も、親になった今だと何を書けばいいのか迷います
こんなお悩みを解決します。
先に結論を言うと、ふつうの文例に「子どもへの一文」を足すだけで、パパママ婚の言葉になります。
ゼロから考えなくて大丈夫です。
私は妊娠32週で結婚式を挙げた、3姉妹のママです。
自分の式では新郎の挨拶に妊娠の報告を入れてしまい、7年たった今でも後悔しています。



言葉は、盛るほど良くなるものではありませんでした。「誰に向かって言うのか」を先に決めると、驚くほどすんなり決まります。
- 誓いの言葉は「宣言→約束3つ→子どもへの一文→結び」の4段で作れる
- 読み方は子どもの年齢で変える(0〜1歳は親が代読/2〜3歳は返事だけ/4歳〜は一文だけ読む)
- 子どもが動かなくても成立する言い回しを、先に用意しておく
- 花嫁の手紙は「親になって分かった」を中盤に置くと重くならない
- 「遅くなりましたが」など、言い訳に聞こえる言葉は入れない
- この記事の文例はすべて例文です。名前と年齢を入れ替えてそのまま使えます
結論|パパママ婚の誓いの言葉は「子どもへの一文」で自分たちのものになる
ネットで見つかる誓いの言葉は、ほとんどが「ふたり」を前提に書かれています。
だから、そのまま読むと自分たちの式に合わない気がしてしまうんですよね。
でも、変える必要があるのはたった一文だけです。
足す一文は、この3種類しかありません
パパママ婚の言葉で足すものは、次の3つに整理できます。
- 子どもの名前を呼びかける一文(「◯◯とともに」「◯◯を真ん中に置いて」)
- 親になって気づいたことを1つだけ言う一文(「支えられていたと知りました」)
- これからの家族の約束を言う一文(「3人で笑っていられる家庭にします」)
この3つを、誓いの言葉・花嫁の手紙・新郎謝辞のどこかに1回ずつ置く。
それだけで、全部が同じ家族の話としてつながります。



3つ全部を1か所に詰め込むと、逆にぼやけます。1か所につき1つが読みやすいです。
子どもを入れる・入れないのメリットとデメリット
「そもそも子どもを言葉に入れるべきか」で迷う人もいます。
どちらにも良さがあるので、先に並べておきます。
| メリット | デメリット | |
|---|---|---|
| 子どもを言葉に入れる | ふたりだけの式との違いが出る/ゲストが子どもの存在を自然に受け入れられる/写真と映像に残る場面が増える | 子どもの機嫌に左右される/入れすぎると発表会のように見える |
| 子どもを言葉に入れない | 進行が読める/緊張しても止まらない/格式のある雰囲気を保てる | 「なぜ来ているのか」の説明がないままになる/後から少し物足りなく感じることがある |
私のおすすめは、入れるけれど1〜2か所に絞るやり方です。
子どもが主役の会になるのを防ぎつつ、ちゃんと家族の式になります。
ちなみに、挙式当日に子どもがいた夫婦は7.0%というデータがあります(リクルート「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」全国推計値)。
2018年は5.8%でした。コロナ禍で一度落ち込んだあと、ここ数年は増えています。
出典:リクルート ブライダル総研「ゼクシィ結婚トレンド調査2024」
人前式の誓いの言葉 文例|子どもの年齢別5パターン
ここからが本題の文例集です。
まずは、年齢別の早見表で自分のパターンを見つけてください。
| 子どもの年齢 | 子どもの役割 | 言葉の長さ |
|---|---|---|
| 0〜1歳 | 抱っこされているだけ。親が代読 | 60〜80秒 |
| 2〜3歳 | 「はい」の返事だけ | 60秒 |
| 4歳〜 | 短い一文を読む | 90秒 |
| きょうだいあり | 上の子に役割、下の子は抱っこ | 90秒 |
| 家族婚・二部制 | 参加しない前提でもよい | 30秒 |



読む時間の目安は、原稿用紙1枚(400字)でだいたい90秒です。長さで迷ったら、この換算で測ってみてください。
文例1|0〜1歳(親が代読・手形の結婚証明書と合わせる)
0歳から1歳は、子ども本人は何もしません。
抱っこされたまま、親がその子の分まで読む形にします。
- 新郎「私たちは本日、家族3人でこの場に立ちました」
- 新婦「まだ言葉を話せない◯◯に代わって、私たちが誓います」
- 新郎「ひとつ、うれしいことも困ったことも、その日のうちに話し合います」
- 新婦「ひとつ、どちらかが疲れている日は、もう片方が家のことを引き受けます」
- 新郎「ひとつ、◯◯が帰りたいと思える家をつくります」
- ふたり「本日お集まりくださったみなさまに、これからの3人の暮らしを見守っていただけますようお願いいたします」
このあとに、赤ちゃんの手形や足形を押した結婚証明書を続けると流れがきれいです。
手形を押すあいだは無言になるので、司会者に一言つないでもらうと間延びしません。
証明書の作り方はパパママ婚の演出アイデアの記事で詳しく書いています。
文例2|2〜3歳(「はい」の一言だけで成立する形)
2歳から3歳は、いちばん読めない年齢です。
朝は張り切っていたのに、本番で固まる。これは日常茶飯事ですよね。
なので、子どもの担当は「はい」の一言だけにします。
- 新郎「私たちは、この子が生まれてから家族になりました。今日はその家族で、みなさまの前に立っています」
- 新婦「ひとつ、おたがいの『ありがとう』と『ごめんね』を、その日のうちに言葉にします」
- 新郎「ひとつ、どちらかが倒れても回る家をつくります」
- 新婦「◯◯、パパとママといっしょに、なかよくできますか」
- 子ども「はい」(言えないときは新郎新婦がうなずいて「言えたことにしましょう」と続ける)
- ふたり「以上を、ここにお集まりのみなさまに誓います」



「言えたことにしましょう」の一言は、会場がいちばんあたたかくなる場面です。うまくいかない前提で用意しておくと、失敗が笑いに変わります。
文例3|4歳〜(子どもも一文読む「家族3人の誓い」)
4歳を過ぎると、短い文なら読めます。
ただし、ひらがなで大きく書いたカードを持たせてください。
- 新郎「私たちは今日、みなさまの前で夫婦になることを誓います」
- 新婦「ひとつ、忙しい日ほど、顔を見て話します」
- 新郎「ひとつ、◯◯の『見て』にちゃんと手を止めて答えます」
- 子ども「ひとつ、ごはんをのこさずたべます」
- ふたり「この3つを、家族3人で守っていきます」
子どもの一文は、身近で笑えるものにするとうまくいきます。
「幸せな家庭をつくります」のような大人の言葉を持たせると、読めても心に残りません。
文例4|きょうだいがいる場合(上の子に役割を渡す)
上の子がいるなら、下の子より少しだけ多く出番をあげてください。
下の子が抱っこで注目を集めるぶん、上の子は静かに我慢していることが多いからです。
- 新婦「私たちには、◯◯と△△という2人の子どもがいます」
- 新郎「ひとつ、けんかをしても、その日のうちに話します」
- 新婦「ひとつ、2人のどちらの話も、最後まで聞きます」
- 上の子「ひとつ、△△といっしょにあそびます」
- ふたり「4人で、この約束を守っていきます」



3姉妹を育てていて痛感するのは、上の子ほど「自分は数に入っている?」を気にすることです。名前を先に呼ぶだけでも表情が変わります。
文例5|家族婚・二部制向け(30秒で終わる短い誓い)
家族だけの小さな式や、挙式と食事会を分ける二部制なら、短くて構いません。
長い言葉より、子どもが飽きる前に終わることのほうが大事です。
- 新郎「私たちは今日から、正式に家族になります」
- 新婦「これからは、◯◯を真ん中に置いて暮らしていきます」
- ふたり「ここにいるみなさまに、それを誓います」
これで約30秒です。
短い誓いにするなら、そのぶん結婚証明書の演出に時間を回すとバランスが取れます。
誓いの言葉の作り方|構成・長さ・避ける表現
文例をそのまま使ってもいいのですが、自分の言葉にしたい人も多いはずです。
その場合は、次の型に当てはめると迷いません。
型は「宣言→約束3つ→子どもへの一文→結び」の4段
- 宣言(1文):今日ここで何をするのかを言う
- 約束3つ(各1文):具体的な生活の場面で言う
- 子どもへの一文(1文):名前を呼ぶ
- 結び(1文):ゲストに向けて締める
合計6文、300字前後。これが読みやすい上限です。
約束を書くときのコツは、形容詞ではなく動作で書くことです。
- ぼんやり「いつも笑顔でいます」→ 具体「疲れた日は、先に寝ると言えるようにします」
- ぼんやり「支え合います」→ 具体「熱を出した日は、休める方が休みます」
- ぼんやり「幸せな家庭を築きます」→ 具体「週に一度は3人でごはんを食べます」



右側のほうが、聞いている親のほうが泣きます。生活が見える言葉だからです。
「遅くなりましたが」は、入れないほうが伝わります
子どもが生まれてから式を挙げる人ほど、冒頭でこう言いがちです。
「遅くなってしまいましたが」「今さらではありますが」。
気持ちは分かるのですが、これは言わないほうがいいと考えています。
理由は3つあります。
- ゲストは「遅い」と思っていないのに、こちらから遅いと言ってしまう
- 言い訳から始まると、そのあとの約束の言葉が軽く聞こえる
- 子どもが大きくなって映像を見たとき、「自分がいたから遅れた」と受け取る可能性がある
どうしても触れたいなら、お詫びではなく感謝の形に変えてください。
- 言い換え前「遅くなって申し訳ありません」
- 言い換え後「この日を待っていてくださって、ありがとうございます」
- 言い換え後「3人そろってご挨拶できる日になりました」
子どもが動かなくても、話が止まらない書き方
いちばん大事なのが、この保険です。
子どもが泣く、固まる、走り出す。これは高い確率で起きます。
なので原稿の時点で、子どもの行動に依存しない文にしておきます。
- 危ない書き方「それでは◯◯、手形を押してください」(押さないと止まる)
- 安全な書き方「◯◯の手形は、あとでゆっくり押してもらいます」(今押しても押さなくても成立)
- 危ない書き方「◯◯、いっしょに誓ってくれますか」(返事がないと沈黙)
- 安全な書き方「◯◯、聞こえていますか。返事は心の中でも大丈夫です」



「返事は心の中でも大丈夫です」の一言があるだけで、進行役も親も肩の力が抜けます。この保険の考え方は当日ずっと使えます。
当日の預け先や、ぐずったときの逃げ場の作り方はパパママ婚当日の子どもの世話の記事にまとめています。
忌み言葉・重ね言葉のチェックリスト
結婚式の言葉には、昔から避けられている表現があります。
年配のゲストが気にする場合があるので、原稿ができたら一度だけ見直してください。
| 種類 | 避ける言葉の例 | 言い換え |
|---|---|---|
| 別れを連想する語 | 別れる/切れる/終わる/離れる/帰る/冷める | 「お開きにする」「新しく始まる」 |
| 繰り返しを連想する語 | 再び/戻る/繰り返す/またまた | 「これからも」「引き続き」 |
| 重ね言葉 | ますます/たびたび/かさねがさね/いろいろ/だんだん | 「いっそう」「今後とも」「多くの」 |
| 数え方 | 「四」「九」を強調する表現 | 数字を出さずに言い換える |
ただし、神経質になりすぎなくても大丈夫です。
「帰る」のように、日常会話では避けようがない言葉もあります。
私は重ね言葉だけ直せば十分だと思っています。読んだときに耳につきやすいからです。



気になるなら、原稿を親世代のどなたかに一度読んでもらうのが早いです。引っかかる言葉は、聞いた人がすぐ教えてくれます。
花嫁の手紙 文例|子どもがいる場合の書き方
誓いの言葉より難しいのが、花嫁の手紙です。
親への感謝に加えて、自分も親になっているからですよね。
書く順番さえ決めれば、そこまで悩まずに済みます。
書き出し・思い出・気づき・決意の4パートで組む
- 書き出し(100字):呼びかけと、今日の場面の説明
- 思い出(250字):具体的なエピソードを1つだけ
- 気づき(200字):親になって分かったこと
- 決意と結び(150字):これからのことと、義両親への一言
合計700字前後、読むと約2分半です。
思い出は1つに絞るのがコツです。
3つ4つ並べると、聞いている側は途中で分からなくなります。



思い出は、いちばん地味なものを選んでください。旅行や誕生日より、送り迎えや夜ごはんの話のほうが泣けます。
「親になって分かった」は、後半に置くと効きます
パパママ婚の手紙で、いちばん心が動くのがこの部分です。
ただし、置く場所を間違えると台無しになります。
- 冒頭に置く → 説明くさくなり、思い出の話に入りにくい
- 思い出のあとに置く → 「あのときのお母さんも同じだった」とつながる
- 結びに置く → 決意とぶつかって、どちらも印象が薄れる



思い出→気づき、の順番だけ守ってください。ここが逆になっている手紙は、聞いていて話が飛んで感じます。
文例6|0〜1歳の子がいる場合の花嫁の手紙
ここからは、そのまま使える手紙の例文です。
◯◯にお子さんの名前を入れて読んでみてください。
お父さん、お母さん。今日は忙しいなか、来てくれてありがとう。
こうして家族3人で、2人の前に立てる日が来ました。
思い出すのは、高校生のころ、朝が弱い私を毎日起こしてくれたことです。
何度も声をかけて、それでも起きない私に、お母さんは怒らずカーテンを開けていましたね。
あのときは、うるさいとしか思っていませんでした。
今、◯◯が夜中に何度も泣きます。
抱っこして、寝かせて、また起きて。眠れないまま朝になる日もあります。
それでもこの子の顔を見ると、不思議と怒る気になれません。
お母さんも、こうやって私を起こしていたんだと、やっと分かりました。
お父さん、あまり話す方ではなかったけれど、私の用事の日はいつも車を出してくれましたね。
あれが愛情だったと、親になって気づきました。
これからは、私が◯◯にそうしていきます。
お義父さん、お義母さん。至らないところの多い私を、あたたかく迎えてくださってありがとうございます。
まだまだ手のかかる家族ですが、これからよろしくお願いいたします。
文例7|3歳以上の子がいる場合の花嫁の手紙
子どもが会場にいて、話を聞いている年齢のパターンです。
子ども本人にも分かる言葉を、少しだけ混ぜます。
お父さん、お母さん。今日まで待っていてくれて、ありがとう。
入籍してから、あっという間に時間が過ぎました。
その間に◯◯が生まれて、歩いて、しゃべるようになりました。
子どものころ、熱を出すたびに、お母さんは仕事を早退して迎えに来てくれましたね。
職場でどんな顔をして電話を切っていたのか、当時の私は考えたこともありませんでした。
今、私も同じ電話を受ける側になりました。
謝りながら席を立つたびに、お母さんの背中を思い出します。
あのとき「ごめんね」と言っていたのは、私に対してだったんですね。
◯◯。今日はいっしょに立ってくれてありがとう。
あなたがいたから、この日がこんなにうれしい日になりました。
お父さん、お母さん。これからは、私たちが親としてがんばります。
お義父さん、お義母さん。いつも◯◯を見てくださって、本当に助かっています。ふつつかな嫁ですが、これからもよろしくお願いいたします。
文例8|泣かずに読み切れる300字の短縮版
「長い手紙は無理そう」という人は、この長さで十分です。
読む時間は約1分。子どもが待てる限界の長さでもあります。
お父さん、お母さん。今日は来てくれてありがとう。
長い手紙は書けないので、ひとつだけ言わせてください。
◯◯が生まれてから、毎日があっという間に過ぎていきます。
そのなかで、2人が私にしてくれていたことの大きさが分かりました。
ごはんを作ること。名前を呼ぶこと。待っていてくれること。
ぜんぶ、当たり前ではありませんでした。
これからは、私が◯◯にそれを返していきます。
お父さん、お母さん、本当にありがとう。これからもよろしくお願いします。



短い手紙は手抜きに見えません。むしろ言葉が絞られているぶん、聞く側の集中が切れないまま終わります。
泣いて読めなくなったときの、3つの逃げ道
手紙は、途中で読めなくなる人がとても多い場面です。
先に逃げ道を決めておけば、その場で慌てずに済みます。
- 新郎が横で待つ位置を決めておき、詰まったら受け取って代読してもらう
- 手紙を封筒ごと親に渡して、読むのは最後の3行だけにする
- 司会者に「泣いたら10秒待ってください」と事前に伝えておく
この「うまくいかない前提で保険をかける」考え方は、演出全般に共通します。
詳しくはパパママ婚の演出の記事で書いています。
- 誓いの言葉は「宣言→約束3つ→子どもへの一文→結び」の6文・300字が上限
- 約束は形容詞ではなく、生活の動作で書くと親に届く
- 「遅くなりましたが」は感謝の言葉に置き換える
- 子どもの行動に依存しない文にしておけば、当日止まらない
- 花嫁の手紙は700字。思い出は1つだけ、気づきは思い出のあとに置く
- 泣いて読めない場合の逃げ道を、事前に3つ決めておく
新郎謝辞・ウェルカムスピーチ 文例|子どもに触れる一言
意外と後回しになるのが、新郎の挨拶です。
でもパパママ婚では、ここがゲストの「なぜ今日呼ばれたのか」に答える場所になります。
文例9|ウェルカムスピーチ(開宴のあいさつ・60秒)
本日はお忙しいなか、私どもの結婚披露宴にお越しくださり、ありがとうございます。
ご覧のとおり、本日は3人でみなさまをお迎えしています。
息子の◯◯です。今日は朝から機嫌がよく、私よりも落ち着いています。
途中で泣いてしまうかもしれませんが、そのときは笑って見ていただけるとありがたいです。
短い時間ではありますが、ゆっくり召し上がって、楽しんでいってください。



「泣いたら笑って見てください」を最初に言っておくと、実際に泣いたときの空気がまったく違います。先に許可をもらっておくイメージです。
文例10|新郎謝辞(結びの挨拶・90秒)
本日はご列席いただき、誠にありがとうございました。
みなさまのおかげで、あたたかい一日になりました。
結婚してから今日まで、決して順調な日ばかりではありませんでした。
子どもが生まれ、生活が変わり、うまく回らない時期もありました。
そのたびに支えてくれたのは、両家の両親と、ここにいるみなさまです。
◯◯を抱かせてもらったこと、声をかけてもらったこと。ひとつずつ覚えています。
まだまだ未熟な夫婦であり、未熟な親です。
これからも変わらぬお付き合いをいただけますよう、お願い申し上げます。
本日は本当にありがとうございました。
新郎の挨拶で、私が言わなければよかったと思っている一言
ここだけは、私の失敗を書かせてください。
私は妊娠32週で式を挙げました。お腹はもう、誰が見ても分かる大きさでした。
その式で、夫は挨拶のなかで「お腹の中に赤ちゃんがいます」と報告しました。
会場は拍手に包まれて、そのときは良い場面だったと思っていました。
ところが、そこから空気が一方向に流れていったんです。
そのあとのメッセージも、いただいた言葉も、「元気な赤ちゃんを産んでね」一色になりました。
私はそのとき、不妊治療中の職場の先輩を招待していました。
その方の顔が浮かんで、拍手のなかで急に落ち着かない気持ちになりました。



7年たった今でも、あれは言わなくてよかったと思っています。お腹を見れば伝わっていましたから。
パパママ婚も同じです。子どもがそこにいる時点で、説明は要りません。
言葉で強調するほど、その話題だけの式になっていきます。
触れるのは1か所、短く。これで十分です。
私の後悔の全部はマタニティウェディングの後悔の記事にまとめています。
子どもへの一文だけを集めた文例|どこに入れても使えます
誓いの言葉にも、手紙にも、謝辞にも入れられる一文をまとめました。
気に入ったものを1つだけ選んで、好きな場所に置いてください。
文例11〜14|場面別の「子どもへの一文」
- 生まれてくれたことに触れる「◯◯が来てくれた日から、私たちは家族になりました」
- 今日いてくれることに触れる「今日この場に◯◯がいることが、私たちのいちばんの自慢です」
- これからを約束する「◯◯が大人になったとき、この日の写真を見て笑ってくれたらうれしいです」
- 親としての決意にする「夫婦である前に、◯◯の親であることを忘れずにいます」
どれも20〜35字です。長い一文にすると、そこだけ浮きます。



迷ったら「今日この場に◯◯がいることが、私たちのいちばんの自慢です」がおすすめです。誰も傷つけず、場面も選びません。
きょうだいがいるなら、名前を呼ぶ回数をそろえる
子どもが2人以上いる場合、意外と見落とされるのがここです。
下の子が赤ちゃんだと、どうしても話題が下の子に寄ります。
- 原稿を書き終えたら、それぞれの名前が何回出てくるか数える
- 差がついていたら、上の子の一文を1つ足す
- 上の子には「お姉ちゃん」ではなく名前で呼びかける
「お姉ちゃん」と呼ぶと、役割の話になってしまいます。
名前で呼ぶと、その子個人への言葉になります。
結婚証明書に子どもを入れる3つの方法
言葉が苦手な人は、証明書で家族を表す方法もあります。
読む文章が短くても、形として残るので満足度が高いです。
- 手形・足形:0〜2歳向け。インクは肌にやさしいスタンプ台を選び、拭くタオルを用意
- サイン・なぐり書き:3歳〜。字が書けなくても丸を描くだけで成立
- 家族の木・指スタンプ:きょうだいがいる場合に向く。人数が増えても絵として成立する
どれを選んでも、その場でやらなくてもいい形にしておくのがコツです。
先に家で押しておいて、当日は見せるだけ。これでも誰も気づきません。



手形は、機嫌が悪いと本当に押せません。前日の夜に家で押した予備を1枚持っておくと安心です。
演出そのものの選び方はパパママ婚の演出の記事、式全体の進め方はパパママ婚とはの記事が詳しいです。
パパママ婚で使わないほうがいい言葉づかい
文例を組み合わせるとき、いくつか避けたい言い回しがあります。
どれも、悪気なく入れてしまうものばかりです。
ゲストに「今さら」を意識させてしまう表現
- 「こんなに遅くなってしまい」→ ゲストが時間の経過を数え始める
- 「本来ならもっと早く」→ 今日の式が二番手のように聞こえる
- 「順番が逆になりましたが」→ 親世代が気にしていた場合、そこを思い出させる
- 「やっと式を挙げられました」→ 「やっと」は苦労の話に寄る
言いたいことは分かるのですが、全部こちらから傷を開けにいく言葉です。
今日という日の話だけをすれば、それで成立します。
子どもの発表会に見えてしまう組み立て
もうひとつ多いのが、子どもの出番を増やしすぎるパターンです。
指輪を運んで、誓いに参加して、手紙にも登場して、最後に花束も渡す。
ひとつずつは素敵でも、並べるとゲストが置いていかれます。
- 子どもが主役になる場面は、式全体で2〜3か所までにする
- 挙式で1つ、披露宴で1つ、が配分としてちょうどいい
- 残りの時間は、ゲストと話す時間に使う



私の式は演出を詰め込みすぎて、当日ゆっくり話せたのは20名もいませんでした。詰め込むほど、思い出は減っていきます。
読み方でつまずかないための当日の段取り
原稿ができたら、最後に読み方の準備をします。
- 原稿は14ポイント以上、行間を広めに印刷する(会場は思ったより暗いです)
- 句読点で改行して、目が迷子にならないようにする
- 読む速さは1分300字。家で一度、声に出して時間を測る
- 抱っこしたまま読む可能性があるなら、片手で持てる大きさにする
- 予備を1部、新郎のポケットに入れておく
特に最後の予備は、実際に助かる場面が多いです。
子どもに原稿をくしゃくしゃにされる、これも十分あり得ますから。
パパママ婚の言葉づくりでよくある質問
子どもが本番で読むのを嫌がったらどうする?
そのまま親が読んで進めてください。
「今日は恥ずかしいみたいなので、私が代わりに読みます」で問題なく流れます。
大事なのは、子どもを説得しないことです。
その場で「言って」と迫ると、ほぼ確実にこじれます。



小さい子は、家では完璧にできることを人前だとやらない、ということがよくあります。やらない前提の原稿を持っていれば、こちらが焦らずに済みます。
誓いの言葉と花嫁の手紙、両方やると長くない?
両方やって大丈夫です。ただし、場所が違うので長さの合計は気にしなくて構いません。
誓いの言葉は挙式、花嫁の手紙は披露宴の終盤です。
気をつけるのは内容の重複だけです。
- 誓いの言葉=これからのこと(未来)
- 花嫁の手紙=これまでのこと(過去)
- 子どもへの一文は、どちらか片方だけに入れる
花嫁の手紙を読まない選択はあり?
ありです。読まない人も増えています。
読まない場合は、代わりに次のどれかを入れると気持ちが伝わります。
- 親へ手渡す手紙にして、読むのは新郎謝辞の1行だけにする
- 子どもの成長を入れたムービーの最後に、メッセージを字幕で入れる
- 両親への記念品に、短いメッセージカードを添える
ムービーに入れる言葉の作り方はプロフィールムービーのコメント例文の記事が参考になります。
子どもの名前を、ゲストにどこまで出していい?
名前だけなら問題ありません。招待状ですでに知っているゲストがほとんどです。
気をつけたいのは、生年月日や通っている園の名前です。
ムービーの字幕やペーパーアイテムに入れると、写真としてSNSに出ることがあります。
言葉のなかでは、名前と「◯歳です」くらいにとどめておくと安心です。



式の写真は、思っている以上にゲストのスマホに残ります。個人が特定できる情報は、紙にも画面にも出さないほうが気楽です。
- パパママ婚の言葉は、いつもの文例に「子どもへの一文」を1つ足すだけでできる
- 誓いの言葉は6文300字、花嫁の手紙は700字が読みやすい長さ
- 子どもの出番は式全体で2〜3か所まで。増やすほど発表会に近づく
- 「遅くなりましたが」は言わない。今日の話だけをする
- 子どもが動かなくても成立する言い回しを、原稿の段階で用意する
- 重ね言葉だけ直せば、忌み言葉の心配はほぼなくなる
まとめ|パパママ婚の言葉は「子どもへの一文」から作り始める
言葉を作るとき、多くの人は最初から順番に書こうとします。
でも、書き出しがいちばん難しいんですよね。
おすすめは、子どもへの一文だけを先に決めるやり方です。
その一文が決まると、残りは自然と埋まっていきます。
そして、うまく読めなくても大丈夫です。
子どもが泣いても、途中で言葉が出なくても、その場面が後から一番よく思い出されます。



私の式で今も覚えているのは、きれいに決まった場面ではなく、うまくいかなかった場面のほうです。完璧な原稿より、家族3人でそこに立てたことのほうが残ります。
この記事の文例は、名前と年齢を入れ替えてそのまま使っていただけます。
まずは1つ、気に入った一文を選ぶところから始めてみてください。
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